そう言うと、涼太は橋本麻衣を連れて、行ってしまった。



追いかけようとは思わなかった。



だって、こんなところで、泣いて「別れたくない!」とすがるなんて、私のプライドが許さなかった。



だから、人に当たることしかできなかった。



「なんであんなこと言ったの!?あんたたちのせいで、涼太に嫌われちゃったじゃない!!こんなんだから、バカは嫌なのよ!!」