四百年の誓い

 「大学を卒業するまでの間に、ゆっくり時間をかけて幹事長を説得するって考えていたんだけど」


 水上の車に乗せられる前のわずかな間に、優雅は美月姫に語った。


 「こうなった以上、できるだけ早く幹事長と話をつけなくてはならない。東京に戻ったらすぐ、幹事長には話をするから」


 優雅は美月姫に火の粉がかかるのを、防ごうとした。


 「無理だけはしないで」


 自分に被害が及ぶかもしれないことよりも、優雅の今後が心配だった。


 「もう美月姫なしの未来なんて、考えられない」


 優雅はそう言い切った。


 「幹事長との話し合いがどんな決着になるか、今はまだ分からない。でも……俺を信じて待っていてほしい」


 「分かった」


 車に乗り込む前、優雅はそっと美月姫の手を握り締めた。