四百年の誓い

***


 「学園までは歩いて行ける距離だけど、タクシーがいたら拾おうか」


 二人が泊まったホテルから学校までは、歩いて20分程度。


 徒歩圏内ではあるものの、やはり人目を気にしてか、優雅はタクシーを探す。


 しかし日曜日の午前中から、この辺りを通り過ぎるタクシーはなく、タクシー会社に電話をかけようかどうか迷いながら、二人はホテルを出た。


 ……その時だった。


 「危ない!」


 二人の行く手に急に、黒い車が立ちふさがった。


 優雅は美月姫の腕を引き、接触を避けた。


 「ぶつかるじゃないか!」


 急にタクシーが現れたのだろうか。


 それにしても接触寸前だった。


 目の前に立ちふさがる車に、優雅は非難する。


 ところが。


 「え……」


 運転席側の窓が開き、運転手を目にした優雅は驚愕する。


 「水上(みずかみ)……!」