四百年の誓い

 (姫は年は私より一つ下なれど、妹というよりはむしろ姉のようだ)


 (ならば本日より、私は姉代わりとして、冬悟さまを厳しく養育させていただきます)


 (あまり厳しいのも困るな)


 優雅と同じ声が、そっと耳元をくすぐる。


 「美月姫?」


 しばらく意識が飛んでいた美月姫を、優雅が引き戻した。


 「よかった。寝ちゃったかと思ったよ」


 優しく微笑みながら、美月姫を引き寄せる。


 「明日は先生に会いに行くし。そろそろ寝ましょう」


 「嫌だ。せっかく久しぶりに会ったのに」


 美月姫のまどろみを妨げようと、肌に触れる。


 そして眠りは先回しになってしまう。