……。
「昔の暦だったら、俺と美月姫は一歳違いだったんだよね」
ベッドの中で優雅は、そんなことを口にした。
「私が一つ年下?」
少しまどろみかけていた美月姫は、優雅の声に反応した。
「昔だったら暦は元旦で区切られたから、早生まれの私は優雅くんより一歳年下ってみなされた、ってことかな」
「美月姫は妹って感じはしないな。どちらかといえば姉みたい」
「私が優雅くんのお姉さん?」
ちょっと意外で、美月姫は苦笑する。
でも言われてみると、二人でいる時、主導権を握っているのは優雅にみえて。
物事の重要な局面で決断を下すのは、美月姫のほうが多いような気がした。
(私が、お姉さん……?)
急に眠気のようなものに襲われた美月姫の意識が、混濁してくる。
(冬悟さま、そのような子供じみた悪戯は、なりませぬ)
(姫はまるで、我が姉のようだ)
(私が姉でございますか)
(私には母を同じくする姉妹がおらぬゆえ、他の異母兄たちが姉に優しく諭されるのを見て、ずっと羨ましく感じていたのだ)
優雅と同じ声が、美月姫の耳に響いてくる。
「昔の暦だったら、俺と美月姫は一歳違いだったんだよね」
ベッドの中で優雅は、そんなことを口にした。
「私が一つ年下?」
少しまどろみかけていた美月姫は、優雅の声に反応した。
「昔だったら暦は元旦で区切られたから、早生まれの私は優雅くんより一歳年下ってみなされた、ってことかな」
「美月姫は妹って感じはしないな。どちらかといえば姉みたい」
「私が優雅くんのお姉さん?」
ちょっと意外で、美月姫は苦笑する。
でも言われてみると、二人でいる時、主導権を握っているのは優雅にみえて。
物事の重要な局面で決断を下すのは、美月姫のほうが多いような気がした。
(私が、お姉さん……?)
急に眠気のようなものに襲われた美月姫の意識が、混濁してくる。
(冬悟さま、そのような子供じみた悪戯は、なりませぬ)
(姫はまるで、我が姉のようだ)
(私が姉でございますか)
(私には母を同じくする姉妹がおらぬゆえ、他の異母兄たちが姉に優しく諭されるのを見て、ずっと羨ましく感じていたのだ)
優雅と同じ声が、美月姫の耳に響いてくる。



