四百年の誓い

 優雅は先立って、圭介に長年の不義理を詫びるメールをしたためていた。


 そして優雅が圭介と直接会うのは、今回が卒業式以来初。


 「私が一緒なことも、先生には伝えたの?」


 美月姫も一緒に行く=現在付き合っている、という事実を圭介が知った時、どんな反応をするか美月姫は気になった。


 去年の卒業式直後。


 謝恩会で会おうと約束していたのに現れず、いきなり音信不通になってしまった優雅。


 捨てられたと思い込み、絶望した美月姫に救いの手を差し伸べてくれたのが圭介だった。


 そばにいてくれた圭介への信頼感は、美月姫の中で徐々に思慕の念に変わっていき、もう少しで一線を越えられそうな矢先だった。


 突然圭介に別れを告げられ、何が何だか分からず、途方に暮れるしかなかった美月姫。


 そんな美月姫に圭介は、優雅に未練があるならば待つようにと諭した。


 (その時は待っても無駄なような気がしていたけれど、先生が言った通り今こうして)


 その報告を改まって行なうのも、どこかちょっと……。