四百年の誓い

 「今はまだ恋愛感情はなくとも、一緒に過ごすうちに優雅くんの気持ちにも、変化が生ずるかもしれないじゃない・・・?」


 美月姫は心にもないことを口にした。


 「本当にそう願ってるの?」


 「……」


 「確かに可愛い子だよ。優しくて、おしとやかで、育ちが良くて」


 自分にはないものたくさんを持っているその少女の姿を想像し、美月姫は嫉妬した。


 しかも堂々と優雅と結婚することができる。


 周囲の祝福を受けて……!


 「だけどそれとこれとは別。美月姫でなければだめなんだ」


 一種の嫉妬で無言になった美月姫を、優雅はそっと引き寄せた。


 「わたし、」


 私も、と答える間もなく塞がれた唇。


 会ったこともない、優雅の結婚相手と目されるお嬢様への嫉妬が、美月姫を不安にさせる。


 「どうして私なの?」


 「ん?」


 「どうしてそんなお似合いな人がいるのに、優雅くんは私と一緒にいるの?」