「よかった。また音信不通になっちゃうところだった」
美月姫のデータが無事登録できたのを確認してから、優雅は携帯を閉じた。
「美月姫」
携帯を片付けると、いきなり優雅は暗闇でも判るくらいに真剣なまなざしで、美月姫を見据えた。
「何?」
「俺と付き合ってください」
「……え? どうしたの今更」
「きちんと告白してなかったから。はっきりさせておこうと思って」
「今になって?」
「順番は逆になっちゃったけれど、けじめをつけてから付き合いたい」
「優雅くん」
「俺だけの女性(ひと)になってください」
とうの昔に体の関係を持ち、さっきようやく初めてのキスをして、それからまた体を重ねて。
既成事実を設けてしまってから、優雅は美月姫に交際を正式に申し込んできた。
「優雅くんの迷惑にならないのなら、私は」
もう優雅なしでは生きられない。
それを思い知らされた美月姫は、断ることはできなかった。
婚約者の存在や、何より丸山乱雪。
問題は山積みではあるものの、そばにいたいという想いが優先した。
「また……会いに来るから」
「連絡待ってる」
赤いテイルランプは曲がり角を曲がり、夜の闇に消えていった。
美月姫は見えなくなるまで見送り続けた。
美月姫のデータが無事登録できたのを確認してから、優雅は携帯を閉じた。
「美月姫」
携帯を片付けると、いきなり優雅は暗闇でも判るくらいに真剣なまなざしで、美月姫を見据えた。
「何?」
「俺と付き合ってください」
「……え? どうしたの今更」
「きちんと告白してなかったから。はっきりさせておこうと思って」
「今になって?」
「順番は逆になっちゃったけれど、けじめをつけてから付き合いたい」
「優雅くん」
「俺だけの女性(ひと)になってください」
とうの昔に体の関係を持ち、さっきようやく初めてのキスをして、それからまた体を重ねて。
既成事実を設けてしまってから、優雅は美月姫に交際を正式に申し込んできた。
「優雅くんの迷惑にならないのなら、私は」
もう優雅なしでは生きられない。
それを思い知らされた美月姫は、断ることはできなかった。
婚約者の存在や、何より丸山乱雪。
問題は山積みではあるものの、そばにいたいという想いが優先した。
「また……会いに来るから」
「連絡待ってる」
赤いテイルランプは曲がり角を曲がり、夜の闇に消えていった。
美月姫は見えなくなるまで見送り続けた。



