あれは遠い夏の夜の、一夜限りの過ちで。
ただ遊ばれただけだと割り切ろう、あきらめようとしていた美月姫だったが。
体を重ねていた時は、たとえ一瞬だけだとしても、本気で求めてくれていたのだと分かっただけで満足できた。
「本当にそれだけでいいの?」
「えっ?」
「これからも俺と共に歩んでいこうという選択肢は、美月姫の中には存在しないの?」
「いきなりそんなこと言われても」
「困る?」
「……」
本当は、あきらめかけていた想いが夢じゃないと分かって、嬉しいし満たされる。
しかし二人の間に横たわる障害があまりに大きすぎて、美月姫にはどうすればよいか見当もつかない。
「あれこれ難しいことは考えないで、ただそばにいてほしいんだ」
「でも」
「もう逃げたりしないから。ずっとそばにいるから」
ただ遊ばれただけだと割り切ろう、あきらめようとしていた美月姫だったが。
体を重ねていた時は、たとえ一瞬だけだとしても、本気で求めてくれていたのだと分かっただけで満足できた。
「本当にそれだけでいいの?」
「えっ?」
「これからも俺と共に歩んでいこうという選択肢は、美月姫の中には存在しないの?」
「いきなりそんなこと言われても」
「困る?」
「……」
本当は、あきらめかけていた想いが夢じゃないと分かって、嬉しいし満たされる。
しかし二人の間に横たわる障害があまりに大きすぎて、美月姫にはどうすればよいか見当もつかない。
「あれこれ難しいことは考えないで、ただそばにいてほしいんだ」
「でも」
「もう逃げたりしないから。ずっとそばにいるから」



