***
パキ……。
地面に落ちていた小枝を踏む音で、背後に誰かが近づいていることを圭介は察した。
花見客で賑わう、福山城公園。
まさか不審者が圭介を狙っているとは考えられないが。
(おやじ狩りとかじゃないだろうな。ま、いくら何でもこんな人通りの多い場所に、そんな物騒な奴らは来ないだろうけど)
大して気にも留めていなかった。
「誰だ」
圭介は一言尋ねた。
「……」
背後に人の気配を確かに感じるのに、何も答えが返ってこない。
不審者か、亡霊か。
……亡霊でも構わなかった。
それが真姫の亡霊であるならば。
もう一度真姫に会えるのならば……。
「何の用だ。誰なんだ」
それでも名乗らない。
やがてその人物は、圭介の横にまで近づいて来た。
「……初芝?」
圭介はそこにいるのが、大学時代の同級生である初芝静香なことに、ようやく気がついた。
パキ……。
地面に落ちていた小枝を踏む音で、背後に誰かが近づいていることを圭介は察した。
花見客で賑わう、福山城公園。
まさか不審者が圭介を狙っているとは考えられないが。
(おやじ狩りとかじゃないだろうな。ま、いくら何でもこんな人通りの多い場所に、そんな物騒な奴らは来ないだろうけど)
大して気にも留めていなかった。
「誰だ」
圭介は一言尋ねた。
「……」
背後に人の気配を確かに感じるのに、何も答えが返ってこない。
不審者か、亡霊か。
……亡霊でも構わなかった。
それが真姫の亡霊であるならば。
もう一度真姫に会えるのならば……。
「何の用だ。誰なんだ」
それでも名乗らない。
やがてその人物は、圭介の横にまで近づいて来た。
「……初芝?」
圭介はそこにいるのが、大学時代の同級生である初芝静香なことに、ようやく気がついた。



