四百年の誓い

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 真姫に瓜二つの美月姫に出会った時、止まっていた時間が再び動き出すのを感じた。


 人生をやり直せるような気がした。


 しかし無理だった。


 福山冬雅の生まれ変わりとして、前世の罪を未だに背負わされている自分が美月姫を幸せにはできないと、あきらめて身を引いた。


 美月姫は優雅の元へ行くべきだと確信して。


 ……それは正しかった。


 あらゆる困難を乗り越え二人は結ばれ、今では幸せに暮らしている。


 一方、身を引いた圭介は。


 今でも一人。


 でももうあきらめている。


 愛した人は手の届かない、そして手を出してはいけない存在だった。


 この世では結ばれることができない。


 代わりなど誰もいない。


 ならば仕方ないと思った。


 今までそうしてきたように、このまま一人で仕事に熱中し、静かに一生を終えていこう。


 美月姫と優雅、二人の幸せを遠くから見守りながら。


 それこそが贖罪の道だと信じていた。