四百年の誓い

***

 ……。


 時の流れは残酷すぎる。


 生きることに疲れ果て、永久の眠りを望んでも、冬雅には休むことなど許されない。


 それはまるで、犯した罪を償うための苦行。


 死して楽になることなど許されない。


 天寿を全うするその日まで、冬雅は贖罪のためにもがき苦しみ続けなければならない。


 ……幾度目かの春が来た。


 福山城の周囲にも桜前線が到着。


 陽気に誘われ、たちまち満開の時を迎えた。


 毎年恒例、冬雅主催の花見の宴。


 今年も宴の時期となった。


 大勢の者の命が失われたため、城の内外にはしばし暗い雰囲気が満ち溢れていたが、桜の華やかさに包まれているうちにつらい記憶は徐々に薄れていった。


 だが。


 冬雅は決して忘れることができなかった。


 表向きは謀反の罪で。


 本音を言えば、心のどこかにあった嫉妬に突き動かされる形で、冬雅は弟である冬悟を死に追い込んでしまった。


 愛していた月光姫も、失ってしまった。


 心の奥底に空いた深い穴を、いつまでたっても埋めることができずにいた。