四百年の誓い

 「俺には君を束縛する資格はないよ。何も連絡せず、一年以上も放っておいたんだから。その間に君が誰か別の人を好きになっていても、それは仕方のないこと……」


 「今更もっともらしいこと言わないで。……他に好きな人がいてこんなことしたとしたら、私って相当最低じゃない?」


 「それもそうだよね」


 裸のまま身を寄せ合い、同じシーツに包まりながら抱き合っている姿を客観的に眺めて、優雅は苦笑いした。


 「ただ……大村さん以前より断然綺麗になったから、周りがますます放っておかないんじゃないかって、不安になって」


 「私のこと、みつきって呼んで」


 優雅は一瞬美月姫の顔を覗き込んだ。


 高校時代も女子生徒に対しては、必ず「~さん」付けで呼んでいた優雅。


 必要以上に女子には馴れ馴れしくは接しなかった。


 誰に対しても一線を引いていた。


 「……美月姫」


 恐る恐る優雅は、美月姫を初めて名前で呼んだ。