ところが、
「今度こそ、一緒に生きていこう」
優雅は美月姫の手を取った。
「優雅くん……?」
美月姫は実感が湧かず、ただ無言で優雅を見つめ続けていた。
「今まで俺のせいで、美月姫には散々嫌な思いをさせてきた。もう何にも邪魔させないから」
突然優雅は美月姫を引き寄せ、抱きしめた。
「待って」
ここは観光客の集まる桜並木。
舞散る花びらの中、行き交う通行人たちが呆れたような表情でじろじろ見るので、美月姫は恥ずかしかった。
「大学もあるし、幹事長が任期を終えるまでは、俺が幹事長の手伝いをしなければならないこともある。だから今すぐというわけにはいかないんだけど、卒業したらすぐに迎えに来るから」
二人が大学を卒業した直後に、ちょうど総選挙がある。
次の当選者が確定し、丸山は任期を終える。
そして優雅は解放される。
「卒業したら、俺は北海道に戻ってくるから……結婚しよう」
結婚。
この世では望めないと思っていた。
だからそばにいられるだけでいいのだと。
美月姫は自分で自分を偽り続けていた。
「今度こそ、一緒に生きていこう」
優雅は美月姫の手を取った。
「優雅くん……?」
美月姫は実感が湧かず、ただ無言で優雅を見つめ続けていた。
「今まで俺のせいで、美月姫には散々嫌な思いをさせてきた。もう何にも邪魔させないから」
突然優雅は美月姫を引き寄せ、抱きしめた。
「待って」
ここは観光客の集まる桜並木。
舞散る花びらの中、行き交う通行人たちが呆れたような表情でじろじろ見るので、美月姫は恥ずかしかった。
「大学もあるし、幹事長が任期を終えるまでは、俺が幹事長の手伝いをしなければならないこともある。だから今すぐというわけにはいかないんだけど、卒業したらすぐに迎えに来るから」
二人が大学を卒業した直後に、ちょうど総選挙がある。
次の当選者が確定し、丸山は任期を終える。
そして優雅は解放される。
「卒業したら、俺は北海道に戻ってくるから……結婚しよう」
結婚。
この世では望めないと思っていた。
だからそばにいられるだけでいいのだと。
美月姫は自分で自分を偽り続けていた。



