四百年の誓い

 生死の境をさまよっていた時、黄泉の道を途中まで進んだ。


 志半ばで全てが終わることを惜しくも悔しくも感じた。


 自分の跡を継ぐ者としては、優雅の存在がある。


 まだ学生だし、実際に立候補して地盤を継承し、自身と同じ程度の権力を掌握できるまでには、長い時間を要する。


 できることなら優雅が無事当選し、政治活動が軌道に乗るまでは生きていたかった。


 ……そんなことを考えながら、丸山は夢と現の間を漂っていた。


 やがて意識を取り戻し。


 麻酔が切れた瞬間、刺された傷口に鋭い痛みが走った。


 出血があった影響か、気分も悪かった。


 だが、今まで見えていなかったものが見えてきたように感じた。


 自分が一代で築き上げた王国は、自分の手で幕を引くべきであると考え始めるようになった。


 「……それで、今の任期を終えた時点で引退すると」


 優雅に地盤を継承させず、一代で築き上げた王国、そして自らの派閥も解散の道を歩むらしい。