「ごめんなさい……」
圭介と静香の仲に水を差してしまったと思い込んでいる美月姫は、すまなそうにうつむく。
「だから、俺と初芝は何でもないんだ。大学の同級生で、学園の共学化により偶然同僚になった。それだけだ」
そう言い切って再度、崩れたケーキを見つめた。
(一人暮らしの男の家に、こんな大きなケーキ。いったい何のつもりだったのか)
「一緒に……食べたかったんじゃないですか。初芝先生は」
「俺と?」
「……」
美月姫はそっと頷いた。
クリスマスには少し早い。
今まで食べ物を差し入れられたことは、一度もなかった。
それがよりによって今日、美月姫のいる前で……。
圭介は困惑すると同時に、このケーキをどうするか、途方に暮れた。
「せっかくだから、食べるか」
圭介は包丁を取り出し、刃の部分に熱を加え、分割しやすいようにした。
「お前も、一口食べるか?」
「それは初芝先生の本意ではないとは思いますが……」
とても圭介一人で食べられる量ではないので、美月姫も一片もらうことにした。
美味しかった。
圭介と静香の仲に水を差してしまったと思い込んでいる美月姫は、すまなそうにうつむく。
「だから、俺と初芝は何でもないんだ。大学の同級生で、学園の共学化により偶然同僚になった。それだけだ」
そう言い切って再度、崩れたケーキを見つめた。
(一人暮らしの男の家に、こんな大きなケーキ。いったい何のつもりだったのか)
「一緒に……食べたかったんじゃないですか。初芝先生は」
「俺と?」
「……」
美月姫はそっと頷いた。
クリスマスには少し早い。
今まで食べ物を差し入れられたことは、一度もなかった。
それがよりによって今日、美月姫のいる前で……。
圭介は困惑すると同時に、このケーキをどうするか、途方に暮れた。
「せっかくだから、食べるか」
圭介は包丁を取り出し、刃の部分に熱を加え、分割しやすいようにした。
「お前も、一口食べるか?」
「それは初芝先生の本意ではないとは思いますが……」
とても圭介一人で食べられる量ではないので、美月姫も一片もらうことにした。
美味しかった。



