四百年の誓い

 不安は的中だった。


 久しぶりに紫が上京し、優雅共々丸山幹事長と親子水入らずで銀座で夕食。


 その帰り際、店を出たところで幹事長は襲撃を受けたのだった。


 しかも幹事長を庇おうとしたのか、優雅も負傷して病院に搬送されたらしい。


 詳しい怪我の具合は不明。


 「そんな……!」


 美月姫は口を押さえた。


 しばらく途方に暮れた後、思わぬ行動に出た。


 「大村!?」


 個室を飛び出そうとする美月姫の腕を、圭介は掴んだ。


 「どこに行くんだ」


 「行かなくちゃ……。今すぐ」


 「どこへ?」


 「私……」


 「まさかこれから、東京まで行って清水の元に駆けつける気か」


 「……」


 「落ち着くんだ。もう飛行機はとっくに最終便は出ているし、フェリーか北海道新幹線にでも飛び乗る気か? ……焦っても始まらない。まずは落ち着いて、状況を確認しよう」