四百年の誓い

 報道によると。


 丸山幹事長はプライベートで、家族と銀座に食事に来ていたようだ。


 食事を終えて店を出て車に乗り込む直前に、待ち伏せしていた暴漢に刺されたらしい。


 都内の病院に緊急搬送されたが、重態……?


 なおその際、暴漢ともみ合うなどして側近数名に加えて家族にもけが人が出ているという。


 (家族?)


 美月姫は悪い予感がした。


 それはもしかして、優雅のことでは?


 丸山の本妻のほうかもしれないが、優雅の可能性もある。


 そう考えただけで、寒気がしてきた。


 「大村、真っ青だぞ」


 圭介が心配して、美月姫の顔を覗き込んだ。


 「まさか、優雅くんも巻き込まれたのでは……」


 「清水が? だって家族っていうのは、幹事長の自宅の家族で、清水たちはえーと、なんて言ったらいいか……」


 圭介は幹事長の「家族」というのはあくまで本妻やその子供たちのほうであり、愛人の子供である優雅は無関係だと思い込んでおり。


 家族=優雅であることを否定しようとしたけれど、根拠がない。