四百年の誓い

 ……。


 「タオル王子、今季三勝目! 王子には二年目のジンクスなるものは存在しません!」


 間もなく試合終了となり、その後ヒーローインタビュー。


 そして中継終了を迎え、次にニュース番組が始まった。


 「高校の共学化の時は、私たち大反対だったんだよね~。聞いてないよ、って感じだったし」


 お寿司も食べ終わったので、また会話を始めていた。


 ビールのせいかいつもより饒舌な自分を、美月姫は認識していた。


 特に高校時代の思い出話。


 次から次に浮かんでくる。


 優雅は聞き役に徹し、穏やかな表情で美月姫を見守っていた。


 その間に太陽はゆっくりと沈んでいく。


 優雅のこのマンションからは、函館山のほうへと沈んでいく夕日がよく見える。


 まぶしい太陽。


 ふと美月姫は怖くなる。


 会話が途絶えたら。


 太陽が函館山に沈んだら。


 (私は、清水くんと……?)


 不安ゆえ美月姫は途絶えることがないように、話をずっと続けていた。