四百年の誓い

 「ほら、さっさと乗るんだ」


 助手席に無理矢理乗せられ、シートベルトを締めてるうちに車は動き出した。


 ログハウス敷地内の細い通路を出て、ゴルフ場の駐車場を横切り、公道を車は走り始める。


 「昨日の夜、お前はログハウスで開催された丸山家のホームパーティーに、急に連れ出されたことになってるから」


 しばらく木々に覆われた道を走り抜け、市街地に到達した頃。


 「お前の両親にも話を合わせておけよ。まさか俺以外の男と浮気してたなんて、打ち明けるつもりはないだろうな」


 昨晩優雅との間にあったことを京が悟っているのを察し、美月姫は恥ずかしくなってうつむいた。


 「ま、俺と何かあったことにしておいても、別に構わないけど」


 「ですが」


 「未遂だったけど、そんなことになりかけたのは事実だし」


 「……」


 「あと一歩のところで、思わぬ邪魔が入ったからな。蚊取り線香は不良品なのか異常燃焼するし。お前と優雅を追いかけようとすると、急に変な男は現れるし」


 「変な男?」