四百年の誓い

 「周囲は全て包囲してありますので、絶対に逃げられません。脱出を試みた形跡はないので、まだこの周辺に潜んでいると思われます」


 京は幹事長に告げながら、ログハウスの鍵を開いた。


 「いい年して、鬼ごっこでも始めたのかな。だがもうかくれんぼも終わりを迎えて、おうちに帰る時間だけどな」


 幹事長は全く慌てている素振りはない。


 「とりあえずログハウスの中で、かくれんぼを終えるまで待機していてください」


 京は幹事長と愛人の紫(むらさき)を、ログハウスの中に伴った。


 「どうしたのこれは。水浸しじゃないの」


 中の様子を見て、紫は声を上げた。


 内部は昨夜からそのままになっている。


 ちょっとしたいたずら心で美月姫に手を出そうとしたその時、まさかの優雅が現れて。


 追い払おうとしたら、蚊取り線香が異常な炎を上げて。


 それに火災報知機が反応し、スプリンクラーが作動してしまい辺りは水浸し。


 (火災報知機に察知されたため、消防署に連絡が行ってしまったが、京は「焼き肉の火に反応しただけ」と消防署のほうは丸め込んでおいた)