四百年の誓い

 「美月姫……」


 優雅は美月姫の上半身を起こし、そっと抱きしめた。


 反応はないままで、長い髪がだらりと垂れる。


 胸の鼓動が、肌越しに響いてくる。


 自らの鼓動と重なり合い、それだけで巡り会えた喜びに満たされる。


 こんなに愛しい人を壊してしまおうとしたことを優雅は、悔やんでも悔やみきれない……。


 ゆっくりと時間は流れ、夜明けが近づいてきた。


 空の青は深い色から少しずつ、鮮やかな空色へと変化しつつある。


 再び朝が来る。


 朝が来れば、二人はもはやこのままではいられない。