四百年の誓い

 「死ぬ? 一緒に? 心中ってこと?」


 美月姫は笑いながら答えた。


 死という物騒かつ最後の手段を優雅は口にしたのだが、美月姫は冗談だと思い深刻に考えてはいなかった。


 「そうね」


 美月姫はそっと優雅を抱きしめた。


 「優雅くんに先立たれたら悲しいから、死ぬ時は同時に死ねたらいいかもね」


 無邪気にそんなことを告げた。


 すると……、


 「本当に……そう思う?」


 「うん」


 「それなら今、俺と一緒に死んでくれる?」


 「え……」


 ふざけているのかと思っていた。


 しかし優雅は、横たわる美月姫を押さえつけたまま、ひどく真剣な表情で見おろしていた。


 「優雅くん……?」


 ただならぬ気配を、ようやく美月姫も察した。


 優雅はその手を、ゆっくりと美月姫の首に回す。


 先ほどまでこの上なく愛を注いでいたその体に、今度は息の根を止めようと……?