四百年の誓い

 「美月姫はずっと俺のそばにいるってことを、確かめさせて」


 「優雅くん」


 肌が触れるだけで、気を失ってしまいそうな感覚に襲われる。


 思うままに抱き合いたいと願いながらも、気配や声が漏れてしまい、ここに潜んでいることを気付かれるわけにはいかない。


 吐息すら殺しながら求め合う。


 夜が明けたら、優雅を幹事長の元へ返すかそれともどこかへ逃げるか。


 今のままの二人でいられなくなる事実には、いずれにしても変わりはない。


 二人の未来も、どうなるか見えなかった。


 だからこの夜だけは、今までにも増して強く愛を確かめたかった。


 もしかしたら最後になるかもしれないという不安が、より美月姫を駆り立てる。


 ようやく結ばれた時、霞む視界には窓から満月の光が注ぎ込み、素肌を惜しみなく照らしていた。