四百年の誓い

 「美月姫」


 優雅はそっと美月姫を抱き寄せ髪を撫でる。


 陰謀により奪われそうだった大事な人を、無事に取り戻した安堵感に満たされつつも。


 ようやく救い出した愛する人を、二度と手放したくないと願う。


 「もう離れて生きたくない」


 「私も……」


 その気持ちは、美月姫も同じ。


 だがあまりに障害が多すぎる上に巨大すぎて。


 ただ愛するだけでは貫いていけない。


 分かってはいるものの、離れたくないという想いは強すぎて……。


 「……ここで?」


 隠れ家の床に身を横たえられ、肌が少しずつ晒される。


 唇を重ねているうちに、全身から力が徐々に抜けていく。


 抱き合うことで今までの寂しさと恐怖を忘れさせてほしいと切望しつつも、この場に京をはじめとする幹事長一味が戻ってくるかもしれないため、美月姫はためらう。


 もしも見つかってしまったら……?