「誰だよトウゴって」
美月姫の唇から漏れた、おそらく男のものと推測される名前。
「もしかしてお前、優雅以外にも男がいるって話? 可愛い顔して裏ではとんでもないことしてんだな」
京は軽蔑のこもった口調で告げた。
「優雅に色仕掛けで接近して、玉の輿狙いだったとか?」
しかし美月姫からの答えはない。
ただ震え続け、視線はうつろなまま。
「だったら俺にこんなことされても、嫌なわけないよな」
「……」
「優雅が来るまで、せいぜい俺を楽しませてくれよ」
反応のない美月姫をもてあそぶかのように、耳元で囁きかけ。
その手を胸のボタンに伸ばした時だった。
「!?」
急にリビングから火の手が上がった。
「何だ?」
ちょうどベッドの上から、リビング中央のテーブルが見える角度だった。
テーブルの上に置かれた、美月姫がさっきろうそく代わりに用いていた蚊取り線香から、急に炎が立ち昇ったようだ。
美月姫の唇から漏れた、おそらく男のものと推測される名前。
「もしかしてお前、優雅以外にも男がいるって話? 可愛い顔して裏ではとんでもないことしてんだな」
京は軽蔑のこもった口調で告げた。
「優雅に色仕掛けで接近して、玉の輿狙いだったとか?」
しかし美月姫からの答えはない。
ただ震え続け、視線はうつろなまま。
「だったら俺にこんなことされても、嫌なわけないよな」
「……」
「優雅が来るまで、せいぜい俺を楽しませてくれよ」
反応のない美月姫をもてあそぶかのように、耳元で囁きかけ。
その手を胸のボタンに伸ばした時だった。
「!?」
急にリビングから火の手が上がった。
「何だ?」
ちょうどベッドの上から、リビング中央のテーブルが見える角度だった。
テーブルの上に置かれた、美月姫がさっきろうそく代わりに用いていた蚊取り線香から、急に炎が立ち昇ったようだ。



