四百年の誓い

 「試す?」


 美月姫が聞き返すよりも早く。


 京は美月姫を、まるで軽いずた袋のように軽々と肩に担ぎ上げた。


 決して美月姫は小柄な部類ではないのに、いともたやすく。


 「ちょっと! 降ろしてください!」


 足が宙に浮いて、さすがに美月姫も焦った。


 このままどこかに拉致監禁され、優雅への脅迫材料にされるのだろうか。


 「何をするんですか!」


 両足をバタバタさせても角度的に蹴りを入れるまでは不可能だったため、自由の利く右手で京を叩いた。


 「乱暴はやめろ」


 「乱暴してるのは、そっちじゃないですか! 降ろして!」


 「お望みとあらば、降ろしてやる」


 今度はまるでゴミを放り投げるように、美月姫は投げ捨てられた。


 落とされた場所は弾力性があり、痛くはなかった。


 はっとして辺りを見渡すと……そこはリビングの奥にある個室。


 未使用なまま、シーツが綺麗に敷かれたベッドの上。