四百年の誓い

 それでも美月姫は感情を抑えられず、玄関先まで駆け寄って優雅を抱きしめた。


 「会いたかった……!」


 声を押し殺しながら告げる。


 (美月姫)


 優雅もまた、小さな声で美月姫の名を呼んだ。


 そしてゆっくりと抱き返した。


 電話越しに愛を確かめ合うよりも、こうして直接抱きしめ合うことのほうが何倍も癒される。


 美月姫は改めて実感した。


 このまま夜の闇に溶けてしまっても構わないくらい。


 離れて過ごした月日を埋め合わせるかのように、深く強く愛し合いたい。


 全ての夢を投げ捨てても、このままずっと離れずにいたいとさえ願ってしまう。