美月姫のいる棟の南側は、大きな引き戸に網戸が張られているが、その向こうには焼肉用のテラスがある。
その網戸越しに、徐々に高度を上げる満月の光が差し込んできた。
蚊取り線香のほのかな灯りと、満月の光。
次第に暗闇に目が慣れてきた美月姫には、十分に明るく感じられた。
そんな薄暗い棟内で、美月姫は優雅とのことやこれからのことを、あれこれと考えていた。
優雅との未来への期待以上に、暗闇の中、ますます不安が増幅する。
本当にこれでいいのかどうか。
本当に丸山一味の目を逃れて、二人は生涯を全うできるのか。
何もかも捨て去ってまで手にした二人の日々は、本当に幸せなものなのか。
本当に……?
……優雅はこのままおとなしくしていれば、当然手に入るであろう輝かしい将来を、犠牲にすることとなる。
そして母親。
日陰の身として苦難も多かった中、必死で優雅を育て上げた紫の手から、優雅を奪い去ってしまうことになる。
その網戸越しに、徐々に高度を上げる満月の光が差し込んできた。
蚊取り線香のほのかな灯りと、満月の光。
次第に暗闇に目が慣れてきた美月姫には、十分に明るく感じられた。
そんな薄暗い棟内で、美月姫は優雅とのことやこれからのことを、あれこれと考えていた。
優雅との未来への期待以上に、暗闇の中、ますます不安が増幅する。
本当にこれでいいのかどうか。
本当に丸山一味の目を逃れて、二人は生涯を全うできるのか。
何もかも捨て去ってまで手にした二人の日々は、本当に幸せなものなのか。
本当に……?
……優雅はこのままおとなしくしていれば、当然手に入るであろう輝かしい将来を、犠牲にすることとなる。
そして母親。
日陰の身として苦難も多かった中、必死で優雅を育て上げた紫の手から、優雅を奪い去ってしまうことになる。



