四百年の誓い

 壁の時計は、そろそろ午後六時。


 (優雅くんはまだ、空の上かな……)


 美月姫は窓から空を見上げた。


 まだ明るいが、夏至の頃からするとだいぶ日没は早くなってきている。


 日が沈み辺りが暗くなる頃美月姫は、優雅との再会の瞬間を迎える。


 最後に会ったのは、逢瀬の帰り道に丸山の部下である水上に待ち伏せされていた、あの時だ。


 それから丸山一味に待ち伏せされたり、京とのお見合い話を画策されたりで……。


 優雅とは会えずにいた。


 優雅のほうは優雅のほうで、幹事長の差し金で次から次に用事を与えられ、北海道に来られないように仕組まれていた。


 今のままではますます隔てられ、いずれは引き離される運命。


 距離的にも時間的にも、会うことができないようにされて。


 ついには優雅は、アメリカに行くように命じられた。


 それが二人を決心させた。


 不自由な毎日と環境から、飛び出してしまおうと。


 どこかへ消えてしまおうと……。