四百年の誓い

 「……」


 ログハウスの一階の窓は、西側を向いていた。


 西側は緩やかな下り坂になっていて、その向こうに広がる森の方角へと、やがて夕日は沈んでいくのだろう。


 まだ太陽は、西の空高くに君臨している。


 優雅がここに到着するまでは、まだ数時間ある。


 暇つぶしにログハウスの周囲を歩き回るのも、憚られる状況なので、美月姫はログハウス内に留まった。


 移動中、汗だくになったので、まずシャワーを浴びてみる。


 汗を流し、濡れた髪を窓辺で風に揺らす。


 ドライヤーなしでも、夕暮れの風により自然に髪は乾いてきた。


 優雅到着まで、まだまだ時間がある。


 退屈なのでテレビでも見ようと、テーブルの上に置かれているリモコンを手に取り、電源をオンにしようとするが。


 全く反応しない。


 リモコンの電池が切れているのか、それともテレビのほうに問題があるのか。


 念のためテレビのコードやコンセントを確認するが、きちんとささっている。


 リモコンのほうの電池切れかと思い、蓋を開いてみると、電池は単四。


 もちろん持ち合わせはないし、ここからコンビニまでは遠いし、ログハウスを出て管理棟に向かうのもためらわれ。


 美月姫はテレビをあきらめた。