四百年の誓い

 防犯のためにバスの中にもカメラは設置されているので、美月姫の行方を追おうと幹事長が本気になれば、たちまち……。


 バスに揺られながら美月姫は、そんなことを考えたりした。


 自宅付近からバスに乗り、終点の函館駅前で下車し、ゴルフ場正面入り口行きのシャトルバスに乗り込む。


 ゴルフ場行きはそれが最終便となるので、乗り過ごしたら大変。


 優雅と落ち合う約束のログハウスは、ゴルフ場の敷地内。


 そこに丸山家所有のものが一棟あるのだが、優雅は遠方の友人に貸すとの名目で予約を入れているとのこと。


 美月姫は到着後、管理棟に出向いてログハウスの鍵をもらい、中に入って優雅を待つことになっている。


 優雅は羽田発函館行きの最終便に飛び乗って、函館に降り立つという。


 午後五時半の便。


 所要時間は一時間と20分ばかり。


 空港に降りてからログハウスまでは一時間弱かかるので、美月姫の元に辿り着くのは午後八時くらいになるだろうか。


 この時期もうすでに、日は沈んで暗くなっているはず。