四百年の誓い

 「そんなこと……今になって」


 京の裏の顔に幹事長の企み、そして優雅の存在。


 できれば何もかも母に打ち明けてしまいたいところだけど、タイミングが悪すぎる。


 「お母さんも急な流れについていくので精一杯で、つい会長さんに進められるがままにここまで来ちゃったけど。あまりに話が上手く出来過ぎていて、ちょっと怖くなってきたのよね」


 もっと早く、母が我に返ってくれていれば。


 美月姫は無念に感じたけれど、もう決意は固まっている。


 「もう少し考えてみるから。じゃ、時間が迫っているので」


 美月姫は話を切って、そのまま外に出た。


 長居しては家族と離れがたい気持ちがますます高まってしまうので、早く断ち切るために。


 バスの時間も迫っていた。