四百年の誓い

 別れの際に圭介は、優雅にまだ未練があるのなら、彼を待つようにと諭した。


 その時美月姫は優雅とは音信不通に陥っており、実現不可能な夢に思われていたのだけど……。


 桜の開花に合わせたかのように、優雅は再び美月姫の前に現れた。


 長い隔てられていた時間にもかかわらず、二人はたちまちにして惹かれ合い、求め合い。


 ……それからまだ、半年も経っていない。


 なのにずっと前から一緒だったような錯覚を感じていた。


 ずっと前。


 生まれる前の世界からのような。


 (こんなに誰かを愛するようになるなんて、以前の私からすると考えられない)


 美月姫は今でも信じられない。


 自分以外の誰かを想い、涙を流せるようになったことが。


 愛しい人の面影がよぎるだけで、苦しくなるこの胸が。