四百年の誓い

 京ははっきりと言い放つ。


 その表情には少しの迷いも見られない。


 彼は、幹事長を崇拝している。


 幹事長とその野望のためなら、どんなことでもすると公言する。


 たとえそれが、彼の手を汚す行為であろうとも。


 「乗れよ」


 いつの間にかエレベーターは二人の待つ最上階に到達していて、京が美月姫のためにOPENボタンを長押ししている。


 「……」


 美月姫は中に入るのをためらう。


 ここに来る際は、エレベーター内には他のお客さんもいたため、二人きりになることはなかった。


 すっかり辺りも暗くなったこの時間、優雅以外の男性と狭い空間内で二人きりになるのは……。


 「もしかしてお前、俺に襲われるとか思ってない?」


 エレベーターの中で彼と二人きりになることを躊躇した美月姫の様子を察し、京は笑い出した。


 「ガキの分際で、一丁前にそんな心配するとは」


 なおも笑い続ける。