四百年の誓い

 「やればできるとは思うんだけどね」


 優雅が本気を出せば、不可能ではないようだ。


 しかしほどなく始まる夏休み期間中、幹事長は優雅のスケジュールを目いっぱい埋めてきたとのこと。


 この夏は選挙が近いゆえ、幹事長は党の顔として、地方の候補者のために応援演説に日本各地を回る。


 そんな幹事長の地方巡りに、優雅はお手伝いとして同行させられるのだ。


 「社会勉強」と称して。


 優雅に美月姫と会う時間を与えないためなのは明白だ。


 (おとなしくしていれば、優雅くんと会うのは自由だって約束したのに)


 幹事長の遠回しな妨害に、美月姫は恨み言を口にしたくなる。


 選挙は九月の第一週と告示されている。


 優雅は丸山幹事長に同行することにより、夏休みがほぼつぶされるのだ。