四百年の誓い

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 「ここの庭園、和菓子を頬張りながら流れる水の音を聞いていると、疲れた日常を忘れ去ることができて、癒されるんですよ」


 それから美月姫と京は、二人で庭園で語ることにした。


 他の大人たちは、気を遣って席を外す形で。


 丸山乱雪は多忙ゆえ、会食の席を終えたらすぐにこの場を後にした。


 そのまま函館空港に向かい、東京に帰ったようだ。


 (私のためだけに、たった数時間だけわざわざ函館へ? いくら甥ごさんのことだからって)


 美月姫は丸山の行動力に言葉を失っていた。


 本業である政治活動が多忙極まりないにもかかわらず、遠路はるばる函館までやって来て。


 美月姫と甥である京の縁談をまとめようと、積極的に動き回って。


 (優雅くんのためだからって)


 「今日はいきなりすみませんでしたね。私が先日のお祭りで美月姫さんをお見かけした旨を伝えましたところ、叔父はすっかりその気になってしまい」


 京は穏かな口調で告げる。


 まるで優雅と語り合っているかのような錯覚を、美月姫に与えてしまう。