次に京自身の口から、当時の体験を語られた。
凄まじい揺れ。
揺れが一段落してほっとしていたら、地域の防災サイレンがけたたましく鳴り出し。
慌てて外に出ると、海が盛り上がってきた。
そして襲い来る波。
もうだめだと思った時、母が彼を路肩の高台に抱え上げた。
それが彼が母を見た、最後の瞬間。
彼の家族はそのまま波にさらわれ、行方不明となり、母は父同様に今でも海のどこかに眠っているという。
島には両親の墓があるが、中には遺骨が納められないままに。
「それは、何と申し上げていいものか」
美月姫の父も言葉を選ぶ。
会食の席に重苦しい空気が漂ってしまった。
「すみません。暗い話題になってしまって」
京は恐縮しながら詫びる。
「あの時は死ねばよかったと自分を責めましたが、今は生きていてよかったと心の底から実感しています。なぜならば美月姫さんとこうして出会えたから」
美月姫に出会えた喜びを何気なく口にして、
「おじさん。話題を変えましょう。ほら、せっかくですので美月姫さんのお話しをもっと聞きたいですしね」
そして美月姫に笑顔を見せる。
雰囲気が優雅に似ていて……でも少し違う。
いったいどこが違うのだろう?
凄まじい揺れ。
揺れが一段落してほっとしていたら、地域の防災サイレンがけたたましく鳴り出し。
慌てて外に出ると、海が盛り上がってきた。
そして襲い来る波。
もうだめだと思った時、母が彼を路肩の高台に抱え上げた。
それが彼が母を見た、最後の瞬間。
彼の家族はそのまま波にさらわれ、行方不明となり、母は父同様に今でも海のどこかに眠っているという。
島には両親の墓があるが、中には遺骨が納められないままに。
「それは、何と申し上げていいものか」
美月姫の父も言葉を選ぶ。
会食の席に重苦しい空気が漂ってしまった。
「すみません。暗い話題になってしまって」
京は恐縮しながら詫びる。
「あの時は死ねばよかったと自分を責めましたが、今は生きていてよかったと心の底から実感しています。なぜならば美月姫さんとこうして出会えたから」
美月姫に出会えた喜びを何気なく口にして、
「おじさん。話題を変えましょう。ほら、せっかくですので美月姫さんのお話しをもっと聞きたいですしね」
そして美月姫に笑顔を見せる。
雰囲気が優雅に似ていて……でも少し違う。
いったいどこが違うのだろう?



