そして丸山は、甥の京を美月姫たちに紹介し始めた。
京は美月姫よりも、九歳年上。
幼くして両親を同時に亡くした京を、丸山は東京の邸宅に引き取り、実の息子同様に大切に育てた。
京は有名私立大学を卒業後、丸山の事務所で働いている様子。
「京を絶対に幸せにすると、私はあの日亡き妹に誓ったんでね」
だったら優雅くんに無理強いせずとも、この京という甥を後継ぎにすればいいのにと、美月姫はクールに一同を見守っていた。
「仕事一辺倒で、浮いた話の一つもない京を少し心配していたのだが、先日夏祭りの際にお嬢さんに一目惚れした様子。恥ずかしがり屋で自分からは動こうとしない京に見かねて、私が一肌脱ごうとこうやってはるばる函館まで来たわけだ」
「大変ありがたいことではありますが……。なぜ京さんはうちの美月姫を? 東京にならばたくさん出会いの機会もあったでしょうに」
美月姫の父親が問いかけると、
「なんと申しますか。美月姫さんがあまりに眩しくて」
京ははにかむようにうつむいた。
自分の意見を物怖じせずに言葉にする優雅とは、対照的だと美月姫は感じた。
京は美月姫よりも、九歳年上。
幼くして両親を同時に亡くした京を、丸山は東京の邸宅に引き取り、実の息子同様に大切に育てた。
京は有名私立大学を卒業後、丸山の事務所で働いている様子。
「京を絶対に幸せにすると、私はあの日亡き妹に誓ったんでね」
だったら優雅くんに無理強いせずとも、この京という甥を後継ぎにすればいいのにと、美月姫はクールに一同を見守っていた。
「仕事一辺倒で、浮いた話の一つもない京を少し心配していたのだが、先日夏祭りの際にお嬢さんに一目惚れした様子。恥ずかしがり屋で自分からは動こうとしない京に見かねて、私が一肌脱ごうとこうやってはるばる函館まで来たわけだ」
「大変ありがたいことではありますが……。なぜ京さんはうちの美月姫を? 東京にならばたくさん出会いの機会もあったでしょうに」
美月姫の父親が問いかけると、
「なんと申しますか。美月姫さんがあまりに眩しくて」
京ははにかむようにうつむいた。
自分の意見を物怖じせずに言葉にする優雅とは、対照的だと美月姫は感じた。



