四百年の誓い

 (なるほど、丸山幹事長が絡んでいたのか)


 美月姫は目の前の、京という優雅そっくりな男性に戸惑いつつも。


 平常心を保とうと必死で努めた。


 (これは幹事長の企みなんだ。引っかかってはならない)


 幹事長の差し金、つまり自分を優雅と引き離すための作戦であると判断した。


 (優雅くんにそっくりな人を連れてきて、私の気持ちを揺らそうと)


 血縁関係上、たまたま甥が優雅に似ていたため、幹事長は甥を美月姫にあてがおうと?


 (いや、それは話が出来過ぎているかも)


 京という男性が、本当に幹事長の甥とは限らない。


 (甥というのは事実でも、もしかしたら私の気を引くために、整形手術を施していたりして)


 あまりにも都合よく登場した、優雅にそっくりな京という幹事長の甥。


 何が本当で、どこまでが嘘なのか瞬時には判断できない。


 美月姫は目の前のこと全てが幹事長の企みであるような気がして、警戒を強めた。