「これはこれは、大村さんのお嬢さん。噂通りの美人だね」
会長は笑顔で美月姫を迎える。
「先方が是非このような機会を、と私に仲介を求めてきたのも頷ける」
(先方?)
満足そうに社長はそう述べて、席を立った。
「では、お呼びするとしようか」
会長は相手方の控え室まで、美月姫の「お見合い」相手を呼びに行ったようだ。
(お父さんに迷惑のかからない程度に、おとなしくしていよう。相手の人のお気に召さずに向こうから断ってもらえたら、一番いいのだけど)
美月姫から断ると角が立ちそうなので、向こうから断られればいいと他力本願を臨んだ。
(優雅くん。会いたい……)
気の進まないお見合いの席。
美月姫は優雅に会いたいと願った。
その優雅は今週末、母親と二人で軽井沢の別荘に行くという。
未だに体調が完全ではない紫と二人、丸山の別荘の一つがある軽井沢へ母子二人旅……。
会長は笑顔で美月姫を迎える。
「先方が是非このような機会を、と私に仲介を求めてきたのも頷ける」
(先方?)
満足そうに社長はそう述べて、席を立った。
「では、お呼びするとしようか」
会長は相手方の控え室まで、美月姫の「お見合い」相手を呼びに行ったようだ。
(お父さんに迷惑のかからない程度に、おとなしくしていよう。相手の人のお気に召さずに向こうから断ってもらえたら、一番いいのだけど)
美月姫から断ると角が立ちそうなので、向こうから断られればいいと他力本願を臨んだ。
(優雅くん。会いたい……)
気の進まないお見合いの席。
美月姫は優雅に会いたいと願った。
その優雅は今週末、母親と二人で軽井沢の別荘に行くという。
未だに体調が完全ではない紫と二人、丸山の別荘の一つがある軽井沢へ母子二人旅……。



