四百年の誓い

 衣装は会場の控室に用意してあるとのことで、普段着で出向いたところ。


 豪華な着物が用意されていた。

 
 和装に関する知識のあまりない美月姫にも、それは高級なものだと一目で分かるような。


 (会場にしろ衣装にしろ。このような品を用意できる人って、相当なお金持ち?)


 控え室には着付け担当者まで派遣されており、担当の二人が美月姫に着物を身にまとわせた。


 慣れない和服が、美月姫にずっしりとのしかかった。


 「お父さんの上司の関係者って、どんな人なの?」


 「そ、それは上司の関係者のご子息で」


 「だから上司って誰? 社長さん? それともまさか会長さん?」


 「上司っていえば上司だ!」


 結局それ以上、父親は話してくれなかった。


 当日のサプライズとかで、秘密にしておくようかん口令が出ているらしい。


 決して口を割ってはくれなかった。