四百年の誓い

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 断りきれず美月姫は、両親に伴われてその場に臨むこととなった。


 表向きは会食の席ということになっているが、実はお見合い。


 即結婚ってわけではないと、両親はくり返すのだけれど。


 簡単に断ることのできないような事情に追い込まれることを、美月姫は危惧していた。


 なんせ父親の職場の上司からの話。


 おそらく上司の子息など、有力な関係者。


 うかつに断りでもしたら、父親の職場での立場に微妙に影響するのは必至。


 優雅という人がいるのに、美月姫は諸事情を考慮し、断ることができないままこの場に足を運んでしまった。


 しかも会場は、地元で有数の高級料亭。


 普通の人なら、近寄ることすらできないような。