四百年の誓い

 「優雅くんは」


 「ん?」


 美月姫が口を挟もうとすると、丸山の視線が険しくなった。


 「優雅くんは……ご両親にいつも遠慮して、本音を押し殺していました」


 「本音、か」


 丸山はふっと笑った。


 「君は優雅の腕の中で、どんな告白を聞いていたのかね」


 「政治家には向いていない、と。あと焼き物を本格的にやりたいと」


 「焼き物、か。そんなの休暇の趣味にしておけば十分だ」


 丸山は笑い飛ばし、


 「成功する人間には、持って生まれた才能の他に、環境という大事な要素も必要だ。優雅は幸いなことに、その二つとも生まれながらに手にしている。そんな才能を眠らせたまま終わらせるのは、罪に等しいとは思わないかね?」


 延々と持論を展開する。