四百年の誓い

 「ほう、言うね君も」


 予想外の美月姫の反抗に驚きながらも、丸山は未だ余裕の表情だ。


 「父のデパートが経営難に陥ったのも、幹事長の対立候補がここのデパート出身の縁で、そのまま支援を続けているため、幹事長の目の敵にされてしまい、取引先との関係が悪化したとも聞いていますが」


 日本語を十分に解っていないと思われるボブサップは無反応だったが、眼鏡の秘書風の男が顔色を変え、美月姫に詰め寄ろうとした。


 「無礼な。口を慎め」


 思ったよりまだ若く、まだ20代だろうか。


 そんな秘書を丸山は制し、こう美月姫に応えた。


 「まあ私も人間だから、対立候補に思うところがないわけではないが、」


 ここで一呼吸して、


 「それにしても怖いもの知らずなお嬢さんだね。若さの特権というべきか。そんなところが優雅には新鮮に映ったのかな」


 再度余裕の笑みを浮かべた。