「せっかく親御さんが、高い学費を払って札幌まで送り出してくれたのに。学問を疎かにして男遊びに夢中とは。親御さんも悲しんでいるんじゃないかな」
学問を疎かに。
そう言われた時、美月姫はカチンと来た。
たまに授業サボったこともないわけではないが、親のことを引き合いに出されて不愉快だった。
男と遊びまくっていると決め付けられて……。
「お父上も函館の有名デパートに勤務しているそうだが、不況の影響を受けて経営が大変で、給料も減っているというのにもかかわらず、お嬢さんのために毎年高い学費を払ってくれているようだね。国立大学とはいえ、今は年間の負担額も」
美月姫の家庭の事情も調べ上げている丸山は、余裕の表情で軽々と述べる。
「……では」
「ん?」
美月姫の声が小さかったので、丸山は聞き返した。
「他人の家庭の心配をなさるより、幹事長はもっと日本の今後のことをお考えになるべきでは?」
美月姫は思い切って言い返した。
学問を疎かに。
そう言われた時、美月姫はカチンと来た。
たまに授業サボったこともないわけではないが、親のことを引き合いに出されて不愉快だった。
男と遊びまくっていると決め付けられて……。
「お父上も函館の有名デパートに勤務しているそうだが、不況の影響を受けて経営が大変で、給料も減っているというのにもかかわらず、お嬢さんのために毎年高い学費を払ってくれているようだね。国立大学とはいえ、今は年間の負担額も」
美月姫の家庭の事情も調べ上げている丸山は、余裕の表情で軽々と述べる。
「……では」
「ん?」
美月姫の声が小さかったので、丸山は聞き返した。
「他人の家庭の心配をなさるより、幹事長はもっと日本の今後のことをお考えになるべきでは?」
美月姫は思い切って言い返した。



