四百年の誓い

 美月姫は当時を振り返る。


 あの時すでに、体の関係はあったけど。


 一度きり何の進展もなく、優雅への思いをどう抱えるべきなのか迷っていた頃だった。


 優雅の気持ちなど、想像もつかず……。


 「優雅は必死で演技していた」と丸山は言うけれど、実感を持てずにいた。


 「……だけど女とはわからないものだ。優雅が夢中になっている女がいると聞いて、どんな妖艶な美女かと思ったが。可愛いけど質素な、中華料理店でお会いしたお嬢さんだったとはね」


 以前にも「清楚」で「聡明」だと丸山に評されたが。


 今回は「質素」。


 「それにしても不思議なものだ。モデルやタレント、芸能人と出会う機会もある優雅が、そのような女たちには目もくれず、週末ごとに地元に帰ってお嬢さんと会っていたのだから」