四百年の誓い

 「思ったより、威勢のいいお嬢さんのようだね」


 丸山は余裕の表情で告げた。


 「興信所の報告書に添えられていた、優雅の相手の女という写真を見て驚いたよ。まさかあの時、中華料理店で見かけたお嬢さんだったとは」


 美月姫もあの時のことは、はっきりと覚えている。


 VIPルームから姿を現した、丸山乱雪一行。


 紫と優雅、つまり丸山の愛人とその子も一緒だった。


 その際丸山に挨拶され、握手もした。


 圧倒的な存在感に気圧され、自分とは住む世界が違うことを思い知らされたのだけど。


 その丸山幹事長が、美月姫の前に再び現れた……。


 「今思えば、あの時の優雅の様子がちょっとおかしかったのも納得だ。私がお嬢さんとのことを察知しないよう、必死で演技していたのだろう」