ボディーガードにモノ申す!



思わず後ろに隠れるようにしてついてきていた私は、耐えきれずに真山の腕を叩いた。


「なに勝手なこと言ってんのよ!ちゃんと片付けたわよ!」

「イテッ」


そのやりとりで、ようやく杉田さんが私の存在に気がついたらしい。


「あれ?広瀬さん!?」

「…………あ、杉田さん!こ、こんばんは!」


敢えてここは私も今初めて杉田さんに気づいた体で挨拶をしておく。
真山は何も知らない振りをして、「知り合い?」と私に尋ねてきた。


「隣の部屋に住んでる人なの」

「は、初めまして。杉田と申します」

「どうも、初めまして。真山です」


杉田さんと真山は互いに名乗り合い、その間に挟まれる私。
素人目から見ても、杉田さんは動揺していた。


「び、びっくりしました〜。広瀬さん、やっぱりお付き合いしてる方いるんじゃないですか」


分かりやすい頑張って作った笑顔で、ちょっと寂しそうに話す杉田さんを見て、これまた胸がチクリ。


もしかして、もしかしなくても。
別に勘が鋭いってわけじゃないけど、杉田さんは私にほんの少し好意を寄せてくれていたのかな。
そう思わせるような反応だった。