あの日、君と見た青空を僕は忘れない


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「ね、大翔!大翔!」

気持ち悪いから名前で呼ぶなよ…


「んだよ」

お土産品店を周り、少し海で泳いでから、お昼を食べて部屋に戻ると、小池がテンション高くそう言う。


「聞いてよ!聞いて!」

「だから、何」

「今日の夜、相沢さんとデートすることが決まりましたー!」

「はぁ!?お前振られたって…」

「いや、振られたけど、それでも諦めきれなくて、『好きでいる』ことは伝えていたんだよ。そして、さっき、2人きりになってからさりげなく、誘ったら『いいよ!』だって!」


相沢の考えてることがわからん。


なんだ?
じゃあ、俺に岡本のことをしっかり意識させるために俺に告白して、小池のことも振ったってことか?
さっき、この間の告白は嘘だと俺に打ち明けて、その後小池からの誘いを受けるってことは…


やっぱり、相沢、小池のこと好きだったんじゃねーか!


でも、なんでわざわざそんなこと…


「俺と相沢さん留守なわけだから、岡本と2人でお留守番よろしくな?」


「はぁ?なんで…」


「お前も早く、自分に正直になれ!応援してっからさ!」

妙にニコニコしてそう言う小池にムカつい。